古陶星野焼展示館は、星型の屋根、陶窯の煙突を模した外観、湧き水をたたえる屋内庭園とそれを囲む八角形の回廊式ギャラリーという、独特な造りをした建物です。ギャラリーには、江戸時代中期以降の星野焼の逸品の数々が展示されています。
星野焼の興りは、はっきりとした資料がないため詳しくはわかりませんが、江戸時代に本星野仙頭与次右衛門の願いにより、久留米藩の御用窯として認可を受けています。八女茶の産地という土地柄、茶壷、茶器などの名品が数多く誕生しました。
明治維新を機に、御用窯に対する藩からの庇護はなくなり、経営も悪化。名工・森松安次、勢蔵父子を最後に星野焼は一度途絶えましたが、昭和44年に山本源太氏によって再興されました。以降丸田修一氏、山本拓道氏が開窯し、今では八女市を代表する美術工芸品として高く評価されています。
【開館時間】
9:00~17:00
【休館日】
月曜日、火曜日(祝日は開館)、年末年始