麻生神社は、麻生池の畔に鎮座しており、雨乞いに霊験あらたかな神社です。記録によると、安永2年(1773年)から久留米藩主による雨乞い祈願が何度も行われてきました。御祭神は建磐龍命(タケイワタツノミコト)、本地仏は十一面観音です。ご利益は、開運、五穀豊穣、商売繁盛、離諸疫病などが挙げられます。
毎年秋頃には、福岡県無形民俗文化財の「風流はんや舞」が奉納されます。起源としては、貞応元年(1222年)に猫尾城主の黒木氏が、国家安全と風雨無難を祈り、舞楽ならびに風流の神事を催したことが始まりだとされています(星野村史より)。
この芸能は、「風流」と「はんや舞」で構成されます。「風流」では、赭熊(しゃぐま)をかぶり太刀を背負った大太鼓打ちが、連(むらし)やチンカン坊主(小鐘打ち)と呼ばれる子役を伴って笛や太鼓に合わせて演じます。「はんや舞」では、裃(かみしも)を着け扇を持った舞手らが、古謡を歌い扇を開いたり閉じたりしながら舞いを披露します。