黒木の大藤は、1395年、南北朝期の後征西将軍良成親王のお手植えと伝えられ、幾多の戦火と大火に見舞われながらも、樹齢620年以上を数え、今でも力強く、たくましく生き続ける長寿の藤として全国に知られ、国の天然記念物にも指定されている。藤棚の面積は、東西50m、南北80mで約3000㎡である。また、毎年藤の開花に先駆けて、藤の根元に神酒を注ぐ神事「藤の花神酒召せの式典」(観藤会)が行われる。これは、昔の戦火や大火で傷んだ藤に酒の粕を根元に与え樹勢が回復した古事による。
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